中国、九塞溝への旅~前編~

 

6月の15~18まで4連休だったので、以前から訪れたいと思っていた中国は成都の北の山奥にある九塞溝に行って来た。

昔から几帳面で用意周到だったので半年も前から緻密な計画を立て、航空券や宿は最もコストパフォーマンスの良い所を調べあげ、最低限の出費で済むように必要なだけの元を両替して・・・

 

 

 

 

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なんてことは性格上できない。

勢いだけで行って来た。

実際には、

月曜「あー週末4連休かー。海外行っちゃう?候補は九塞溝、バンコクハバロフスクあたりか。」

火曜「九塞溝に決めた。図書館で地球の歩き方借りるベ」

水曜「あ、航空券取ってなかった。(スカイスキャナーポチポチして)95000!たけぇ。なになに空港で2泊すれば67000で行けるのか。前日でこの料金なら(多分)悪くないな、じゃあこれで。元(通貨)は秋葉原ドンキ下のチケット屋で確保、最後にSOYJOY先輩」

木曜「いざ!出発!」

 

前日最安値航空券

行き 中国東方航空 成田→上海→西安(深夜9時間待ち)→松藩

帰り 中国四川航空 松藩→成都(深夜14時間待ち)→成田

というハードプラン である。

 

 

 

6月15日(木曜)19時

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乗り継ぎの上海空港に着いた。

16年ぶりの中国である。

もちろん中国語なんて一切喋れない。

まあ、日中共通の漢字という最強ツールがあるし、最悪わからなかった現地で中国語辞典ダウンロードすればなんとかなるだろう。

と思っていた。

 

 

 

が、いきなり心が折れかけた。

まずこれは意外だったのだが、Wifi接続はできているのにネットが見られない。

そして上海空港での入国手続きの際に問題が大量発生した。

西安行きの便の出発時刻がわからない。パネルにも航空券にも時刻が書いてない。

・外国人用の長蛇の列。↑に間に合うの?

・入国カードって何?さっきの便で終始寝てたからわからないよ。

・審査官の人英語だけど何言ってるかわからないよ(自分の英語レベルが低いため)

・住所書けって?うちの住所書いとくかw→怒られる。滞在先の住所が必要らしい。

 あたふたしながらBOOKING.COM開いて予約したホテルの住所を記入

・チェックインってもう一回するの?

・やべー日本の漢字と全然ちがうよ案外わからないよ

 

つまり何もかもがわからない状況

 

 

後で聞いた所によると、ここでは乗継便の人用の列(すいすーい)に並んで、時間のたっぷりある西安で入国手続きすれば良かったらしい。

そんな手があるのか!

多分皆がしっているであろうことも知らんとか自分がいかに運だけで乗り切って来たか、知識がどんなに乏しいかがわかる。

 

 

チェックインカウンターでゴーストレートハリーアップと言われたので、まだ間に合うっぽい!

気を取り直して(ここだけは自分の良い所)いざ、西安行きの便へ。

荷物検査の所でまた止められましたw

後ろには長蛇の列。ゴメンナサイ。

なんかお偉いさんぽい人まで登場してざわざわし始めていて、正直16%くらいの確率で今回の旅がここで終わる気がした。なんか重要な欠陥があって、次の便に乗れない気がしてきた。

 

 

が、ここも乗り切る(自分は何もしていない)

ポンコツな子扱いされて専用タグみたいのをつけてもらって、だめだこりゃみたいなポーズをされたが、笑ってごまかしておいた。

やっぱもう一度チェックインしないとだめだったみたいです。

 

ゲート内に入り、乗るはずの便の時刻を確認すると20分前!

なんとか西安へ。

機内で隣のお二方が日本の方で、縁あって話しかけていただいて3人で青島ビールで乾杯。西安までの2時間、機内食はしょぼかったのに本当に楽しく過ごさせていただきました。

お二人は幼稚園から60年の付き合いだそうです。連絡先を交換して再会を誓って西安空港でお別れ。もうこの時点でこの旅に来て良かったと感じていた。

 

 

西安空港のベンチで寝ようとしたが、危機を乗り切ったこと、お二人と出会えたこと、これからの旅への期待それらで一切寝付けず、結局一睡もできずに朝を迎ることに。

 

6月16日(金)朝

旅をする上で自分の中で相当優先順位の高い、シャワーと歯磨きを空港併設のスパでこなしてようやく52%くらいのテンションで9時の便で松藩空港へ!

 

1時間程で到着!寒いと聞いていたのでタイツまで用意していたのだが、暑い

そして上海、西安、松藩と空港でのwifiは3連敗。iPhoneはただの電子メモと化していました。

後で調べると中国ではネット規制がかかっていてGoogleなどの検索エンジンは弾かれてしまうみたいですね。

初めて中国に行く方は気を付けてください。

ヨーロッパでは今までに訪れたどこの国でも大丈夫でした。

空港発のリムジンバスで6人集まると50元程で九塞溝まで連れて行ってくれるのらしいのだが弾丸旅の今回、一刻を争う事態である。

乗客が集まるまで待つなんて悠長なことをして後悔はしたくない。旅の師匠も時は金なり!とおっしゃっている。

ここは200元払ってでもタクシーを捕まえて九塞溝に向かった。

 

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一応、こんな感じでタクシー料金の相場が定められていましたね。

これは旅行者にとっては嬉しい。

こんなに出せないと感じれば、リムジンバスか、近くの川主寺までタクシーで行って、そこからバスに乗れば安く行けるみたいです。

 

 

松藩空港近くはこんな感じ

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晴天だし景観も良く、もう少しで憧れの九塞溝に行けるという期待感で75%くらいまで持ち直していた。

道中こんなのもいて

 

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普通に道路横断してくるとかw誰やこいつら

後で聞いたらヤクという動物

それはそうとタクシーの運ちゃん(おっちゃん)が何回か話しかけてくれるのだが何を言っているのか一切わからない。

ゆっくり話してくれるし、沈黙がきまづいからか気を使ってくれているのはわかるのだが・・・筆談もだめ。初めて見る謎の漢字。

同じことを繰り返し何回も言ってくるが、回数の問題ではない。ジェスチャーも通じない。

ヨーロッパを旅していても、いくら英語ができないとはいえ、ここまでコミュニケーションに困ったことはない。

 

そんな感じで高地なのに案外暑いなー(車内体感温度30度)と思いながら一路、九塞溝を目指す。

 

中編に続く。